腹腔鏡手術について

胃や腸がある空間を腹腔といいますが、泌尿器科が扱う臓器である副腎、腎臓、尿管、膀 胱、前立腺は腹腔の後ろ側にあることから後腹膜腔にあるといわれます。

これらの臓器は、からだの奥にあります。そのため胃や腸の手術と異なり、開腹で手術を 行うとなると創を大きくする必要があります。したがつて、皮膚だけでなく筋肉にも切開を 加えるために、手術は成功しても手術後の傷の痛みや筋肉の損傷、萎縮などの副作用が出て きてしまい、患者さんには負担の大きい手術といえます。

またからだの奥には大動脈、大静脈といつた大血管、あるいは静脈が束になつた静脈叢と 呼ばれる出血しやすい部分がありますので、泌尿器の手術では、手術台の照明をからだの奥 に的確に当て、かつ正確な手術操作を行う必要もあります。それでも手術機器が十分に発達 していなかつた昔は大出血をすることがありました。

この問題を解決するために、腹腔鏡手術が開発されてきました。からだにーセンチ程度の穴を三、四か所あけ、ここを操作孔として、内視鏡や手術器具を挿入して手術します。鏡視 下手術とも呼ばれます。

腹腔鏡手術は、傷も小さく、筋肉の切開もしませんので、低侵襲手術といえますが、それ だけでなく、からだの奥でも、カメラにより拡大した視野で手術を丁寧、安全に行うことが できます。皮膚や筋肉を切開せずに目的とする臓器の手術ができれば、患者さんの負担は格 段に少なくなります。また、手術後の回復が早く、食事を早く始められたり、また歩行を早 く開始できることから入院期間が短縮されるというメリットがあります。

腹腔鏡手術はまず胆囊摘除に応用されました。胆石がある場合に行う胆囊摘除は比較的簡 単な手術ですが、ある程度大きくおなかを切る必要があります。腹腔鏡で小さい穴のみ開け て手術をするメリットが大きいため、急速に広まりました。

 

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